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養老孟司さんが好き ~レボーンがしたいこと



私は養老孟司さんが好きです。



特に「虫の虫」の孟司さんにいろいろ学びます。

養老さんは虫が大好きで、虫たちが持つ様々な能力や生態に魅了されています。例えば、虫がどうやって生きているのか、どんな習性を持っているのかを知ることは、とても面白いことだと。


 

今レボーンがしたいこと・・・養老さんの言葉に重ねてみました。



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じっくり一つのものを見るといろんなことがわかってくる.

見るとはちがいがわかること理由はわかる場合もあればわからない場合もあることそして、理由がわかっても言葉で伝えられないことがあること

 

ものを見るということは

 「見ること」だけでなく、感覚とは、違いが分かることです。ただし、「音がする」のは「それまで、その音がしなかった」ことを意味するけれど、「見ること」はちがう。見ているものをずっと目の前に存在しているので、さっきからあった。ずっとある。「見えた」と言うときに、やっと「ちがいに気づく」ことになります。向こうは何にもかわらない、こちらが変わることなんです。

 僕は子どものころから虫が好きで、虫をいじったりしている「虫を見て何が分かるんですか?」って聞かれる。何かと聞かれても、分からないんだよ。でも、何かわかる。自分の訓練もあります。自分で見る目を養う。すぐに身につかないの。だからたくさん見なきゃだめだなって。

 

気が付かずに気にしていたこと

 いろいろな違いに気づくようになると、いろいろなことが気になっちゃう。25か26歳のときに、学会に佐渡島に行って、ドンデン山という山に登ったの。学会をサボって、虫を採っていた。どんどん虫を採って、山を登って行ったら、山のてっぺんがハゲていて、草っぱらになっていた。どうしてここは草っぱらなのかなって気になってね。でもその時は解決しなかった。 ・・・それから30年くらい経って・・・佐渡の博物館に行ったら、大正時代のドンデン山の写真があって、てっぺんの草っぱらに牛と馬がいたんです。「あっ、これ、牧場だったんだ」って思ったの。問題が解けた。でも、ということは逆に30年間、僕はそれを気にしてったってこと。

 ふつうの人はそんな小さなことはきっと忘れちゃう。でも、僕は考えちゃう。これは性格なんです。

なんだか変な感じがすること

 人が何かを伝えたい場合、表現して伝えます。けれど、それは「それだけでは伝わらないことがいっぱい残るよ」っていうことを、表現しているんだと思うんです。だから本物を見ると変な感じがするわけ。その変な感じは何かっていったら、説明できない。「ちょっと見てみな、変な感じがするから」って言うしかない。そういうものって、世界にたくさんありますよ。 世の中は“伝えられている”ことしか存在しない。スマホやネットで見えているものは、すべて言葉で伝えています。意識できていることだけでできている。でも、言葉で伝えられない意識外にあるものを意識できるようにするってのは、必要だと思うんだよね。


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解剖学者の養老さん。感覚の中でも「見る」は特別と。でも、ここにはちょっと異論。


「においがする」も「それまで、そのにおいがなかった」ことではなくて、ずっとあったものが「におった」というときに、やっと「ちがいに気付く」ことも多い というのがレボーンの解釈。 


気付いたことで私たちが変わる。 変なにおいがしているのに自分は気付かなかったけど、「なにかにおいがするよ」と言われれば、確かに・・・ということも。


気付けば、それを楽しみ、より豊かな生活に。あまり好ましくないにおいなら、できるだけそのにおいをなくし、もっと快適に。私たちが変わることで、より良い生活ができるようになるかも。


レボーンはそんな「ちがいに気づく」ところに手を入れたいのかもしれない。養老さんの著書を読んでそう思います。



養老さんは本当に偉大な学者で、好きなことをいつも気にして、そのことについて考え続けている。


でも、ふつうの人はそんなに深く見ないし、気にしていない。 

だから、私たちがそれを補う。 


気付かずに気にしてたこと。30年気にし続けさせることなく、その理由を一緒に探す。 

なんだか変な感じがすること。意識の外にあった事実を、理解するための道具となり、意識の内側に入れて意識できるようにしたうえで、次に何をすべきか考えていく。


そんな手助けをできたらなぁとレボーンは思うのです。




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参考文献:「解剖学教室へようこそ」 養老孟子 (ちくま文庫)      「バカの壁」養老孟子(新潮新書)  

   「自分の壁」養老孟子(新潮新書)  

   「虫の虫」養老孟子(廣済堂出版) 

    「KAUNiS (カウニス) #01」(ASIN :490902400X / UNSPSC-Code : 55101500 (印刷出版物)


(文責:Shinohara Hiromi)

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