こんにちは!レボーンの門馬です。
今回は「官能評価」という言葉について少し解説していこうと思います。
『官能評価』=『におい・香り評価』
レボーンでは官能評価を『においや香りに関する評価』という意味で使っています。
官能評価(Sensory Analysis, Sensory evalutation, Sensory inspection)とは、人の五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)を使って物の特性や人の感覚そのものを測定する方法を指します。
ですので、「今日は暑いなぁ」とか「スマホの画面が暗いなぁ」といった日常生活で生じるあらゆる感じ方そのものも、ある意味官能を使っているということができます。
しかしビジネスにおいては、所定の設問や尺度を用意したり、専門のパネル(評価者)を集めて評価を統計的に解析するなど、より厳密な分析が行われます。
レボーンではにおい全般に関する事業を展開しているため、においの官能評価のサービス開発や評価のコンサルティングを実施しております。
『官能評価』の種類について
企業において、官能評価試験が用いられる部門は2つに大別されると考えております。
品質管理部門
例えば食品検査の工程の中で、異臭がするサンプルを除くといった業務が想定されます。
この場合、訓練を受けた複数の官能評価員の総合的な評価に基づいて、正常・異常を判定するといった方法が採用されるケースが多いです。
品質管理部門での官能評価の活用方法については、また別の記事で紹介いたします!
商品開発部門
商品企画から受け取ったアイデアを実際に商品へ落とし込む際に、官能評価のスキルが随所で求められ、
フレーバリストやパフューマー(調香師)と呼ばれる香りのプロをはじめ、商品開発を行う開発者や客観的な評価に協力してくれるパネル等が評価を担当しています。
香水の新商品を開発するケースを考えてみます。
商品企画では、消費者動向や時代背景などを分析した結果に基づき、新商品の開発方針やテーマを設定していきます。
また、コンセプト設計において、消費者の嗜好性を調査してマッピングを行う
場合もあります。
例えば嗜好性調査で、香水Aが人気という結果が出た場合、香水Aがどのような香りを持つのかを分析します。
分析では『スパイシー』や『フローラル』といった、それぞれの表現に対して強度(重み)で評価付けを行う必要がありますし、必要に応じてスパイシーやフローラルといった言葉をさらに細かく分けて評価する場合もあります。
商品開発の段階では、企画で決められた香りの制作に入っていきます。
「人気商品の香水Aに季節性を取り入れた、『夏にぴったりなフローラルの成分が強い女性っぽさを持った香り』」を作ることになったとします。
一般人がみたら、「こんなざっくりとした要求でどうやって香りを作り出せばいいか分からない。。」と悩むところですが、香りのプロには、そういった抽象度の高い要求に対しても、的確な香りの再現が求められます。
調香師には資格や免許がないため、調香師同士の技量の差に大きな幅がでます。
香りの絶対的な評価やニーズに合った香りの再現といった、高いレベルで業務がこなせる人材は、
世界的にみてもごく限られた人数しかいません。
また、一流の調香師を育成するためには、10年以上のOJTも含めた学習期間やコストがかかるため、今後人材が不足していくことは間違いありません。
官能評価AIでにおいのプロファイルのDX化を実現!
官能評価AIを実装することで、誰でも・簡単に、においの定量的な評価を実施することができます。
これにより、これまでにおいの専門家の感覚に頼らざるを得なかった環境が改善し、商品開発やマーケティング分野の業務の効率化が期待されます。
AIや官能評価に詳しくない方でも、レボーンのスタッフが導入から運用までサポートさせていただきます。
ご興味のある方は、まずはお問い合わせください!!
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